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私ではなくキリストⅦ(東洋からの風の便りIV)

私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。Ⅱコリント4:18

神を畏れることこそ知恵の始めである~国家の危険なプロジェクトからは脱出せよ~

これまでにも書いて来たことだが、神を畏れることこそ知恵の始めであり、神を拒むことは愚かさと精神崩壊の始まりである。人は神ではない。人はどんなことをしても神にはなれない。だから、人が神を自称することは恐るべきことである。それはキリスト者でなくとも、誰しも認めることではなかったのだろうか。

ところが、それにも関わらず、自ら神になろうとしている人たちは何もキリスト教界にばかりいるわけではない。歴史の教訓を捨て、再び「神国」という驕りに支配され、自ら神々となろうとしている人たちに率いられる日本政府は、もはやあらゆる批判を受けつけず、専門家の意見にも耳を傾けなくなり、合理性と知恵そのものに逆らって、危険な道を進んでいるように見受けられる。被災地を犠牲にして嘘でだまし取ったオリンピック。虚飾の栄光に輝く東京の街と、安倍首相の提唱する「この道」の先に待ち受けている未来は何なのか。

 
「塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、その費用を計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか。

基礎を築いただけで完成できなかったら、見ていた人はみな彼をあざ笑って、『この人は、建て始めはしたものの、完成できなかった。』と言うでしょう。(ルカ14:28-30)
  
 
 
 すでに2013年の時点で無謀な計画だと十分すぎるほどの批判を浴びていた新国立競技場案。強引に建設されても、ただ日本の愚かさを証明する象徴となってしまいそうな予感がする。
 
「アンビルドの女王」の異名をとる設計士の作だという点ですでに不吉であるが、採算度外視の設計で費用が足りずに建たない程度であればまだ良い。無理に作ろうとすると、建築の安全性さえ満たせず、崩壊の危険性さえ十分にあるのではないか。

この計画を誰よりも積極的に推し進めているのは、皇国史観に基づく「神の国」発言で解散に追い込まれた森喜朗元首相である。
 
以下の記事を読んでも、改めて、計画の圧縮を提案していた元東京都知事の猪瀬氏が失脚した理由について再考の余地があるような気がする。


1.採算度外視かつ無用なデザイン

新国立競技場めぐり国と都が対立? 「アンビルトの女王」ザハ・ハディドさんデザイン案に「巨大すぎる」との声も (The Huffington Post  投稿日: 2013年10月29日 07時54分 JST   更新: 2013年10月29日 09時10分 JST)

2020年夏季オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場をめぐって、「建設費がかかりすぎる」として政府が東京都に費用の一部負担を求める可能性も出てきた。これに対し東京都の猪瀬知事は「規模維持したまま、費用は圧縮が可能だ。都に負担を求める必要は全くない」と反論。国と都の意見が対立している。さらにコスト面だけでなく、景観や安全性の観点から「巨大すぎる、変更すべきだ」と疑問を呈する声も上がる。国立競技場の建て替えの行方は――。

「周辺(整備)については縮小する方向で考えたい」。下村博文五輪担当相は10月23日の参院予算員会で新国立競技場計画について、整備費が最大約3000億円になるとの試算を明らかにし、縮小を検討する方針を示した試算額については「あまりに膨大」と指摘した。 

文科省は予算を1300億円と想定しているが、資材や仕様によっては費用は最高で3千億円になるとの試算を業者が出している。下村氏は、試算額について「あまりにも膨大」と指摘。計画縮小に関して「デザインそのものは生かす。競技場の規模はIOC(国際オリンピック委員会)基準に合わせるが、周辺は縮小する」と説明した。

文科省によると、競技場上部のアーチを細くしたり、周辺の回廊を縮小したりする案が検討されている。

((朝日新聞デジタル「新国立競技場、計画縮小へ 文科相「試算あまりに膨大」」  2013/10/23 20:33)

■猪瀬知事「1500億円でできる」 「東京都に負担求める必要全くない」

この「3000億円」という試算に対し、東京都の猪瀬知事は「3000億円かからない。圧縮が可能だ」と反論する。新国立競技場は8万人の収容規模が計画されているが、猪瀬知事は10月25日の会見で「全ての座席を恒久化する必要はない。一部を仮設にすればいい」と述べ、収容規模を維持したまま、費用を圧縮することができるとの認識を示した。

さらに、政府から東京都への費用負担を求める見方が出ていることについては、「基本的にはもう国立。しかも3000億円を1500億円にしてやれば、東京都に負担を求める必要は全くない」と話している

3000億円かからないですよ。あれ、デザインですから、あのデザインのままやったらかかるというだけで、あのデザインを生かして基本設計をすれば、それは1500億円だってかかりませんよ。まずそこですよ。

椅子が全部8万席のわけがない。つまり5万席であって、例えば仮設の部分で、あと2000とか3000やればいいわけですからね、それを恒久化する必要なんか全くないわけですよ。ただ、8万ぐらいの席を入れようと、ロンドンもそうですからね。そういうことをやればいいわけですよ。あと、その後の維持管理、運営、そういうものを考えた場合に、コストがかかり過ぎるものはいけませんよね。

1500億円でできるはずですよ。そしたら、1500億円でやれば、別に東京都に負担を求める必要は全くない、そういうことになりますよね。

(東京都「猪瀬知事定例記者会見 平成25年10月25日(金曜)」より抜粋)


国立競技場を運営する日本スポーツ振興センターは、当初総工費を1300億円と想定してデザインを公募。しかし「デザイン通りに造れば2千数百億円になるかもしれない」と関係者は言う

■「アンビルトの女王」デザインに「巨大すぎる」

デザインは、世界的な建築家・安藤忠雄さんが審査を務めるコンペで決まった。最終選考に残った作品のなかでも、この建物がひときわ目をひく。

この奇抜な建物をデザインしたのはイラク出身でロンドンを拠点に活躍するザハ・ハディドさん(62)。53歳のときに「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を女性で初めて受賞した建築家だ。曲線、直線をダイナミックに扱う斬新な作風で、ロンドンオリンピックで使用された水泳センター、イタリア21世紀美術館などを設計した。かつては、「建てた建築よりも、実現しなかったプロジェクトの方が有名」といわれ、その斬新すぎて技術的に造れない設計が多いため、「アンビルト(建築されていない)の女王」とも呼ばれている。ナオミ・キャンベルの自宅や現在建設中のソウルの東大門デザインプラザ(DDP)なども彼女が手がけた。

しかし、この未来的なデザイン案に疑問を呈する声が上がっている。世界的建築家で東京大教授も務めた槇文彦さんは新国立競技場デザイン案について、景観や安全性の観点から「巨大すぎる、変更すべき」と指摘する。

もともと神宮外苑は東京の風致地区第1号に指定された場所。周知の通り、明治天皇崩御後に民間有志らの請願により、天皇を記念する神宮内苑・外苑、表参道・裏参道を一体として整備した歴史的経緯がある。

2016年の五輪招致計画のように、臨海部に建設する案ならいい。聖徳記念絵画館とイチョウ並木を中心に濃密な歴史と美観を保つ地域、しかも限られた敷地(約11ヘクタール)に、総床面積29万平方メートルという五輪史上最大のメーンスタジアムをなぜ建てなければならないのか。

(MSN産経ニュース「新国立競技場案「巨大過ぎる」建築家・槇文彦さんが疑義、幅広い議論を」2013/10/9 11:08)

槇さんは前出の記事の中で、「可能な限りプロジェクトを小さくし、将来的に建物が緑で隠れることを願う。巨大なものを将来的に抱え続けることが本当に幸せなのか、皆さんに考えてもらうきっかけになればうれしい」と結んでいる。

<記事内容、以下略>



2.採算度外視だけでなく危険、土台の安全性は保たれるのか
新国立競技場の基本設計が終わらない理由3 (The Huffington Post  投稿日: 2014年05月11日 11時53分 JST   更新: 2014年05月11日 12時15分 JST )

(*この記事は、2014年4月13日「建築エコノミスト 森山のブログ」より転載されたものです。)

記事内容をかいつまんで途中まで説明してみますと、
巨大なメインアーチを支えるための基礎となる土台をどうやって作るかということが大問題となります。スタジアムの競技フィールドが地上より低いところにあるため、フィールドよりもさらに地中を深く掘り下げて大規模な基礎工事を行わなければならないのです。



   
  巨大な橋と同じような構造となるそうです。安全性を満たすためには、どれほど深く地下を掘り下げた大規模工事が必要でしょう?


  ここからが建築エコノミストの森山氏の発言の引用です。

「これだけのスパンの横力をもっとも非合理な垂直方向に向かって、引き抜きで対処しようというものですが、これが、国立競技場周辺の地盤データです。」

つまり、データによると、国立競技場の地下の地盤はこうした基礎工事に適していると言えるほど固くないと! むしろ、「ういろう」のように柔らかい地盤なのです。

地下30mまでいっても全然岩盤とか出てこないんだけど、、、
地下50mとかまでアンカーするつもりなんだろうか

Thrust block foundationというのは下図の赤丸ようなものなのですが、これはエドモントンにあるスパン250mの橋の図面です。」
「これ見てもお分かりのように、アーチのスラスト(横すべりと跳ね上げ)を押さえようというのが目的なので軸力方向に圧縮と引っ張りに効かすように斜めに打ち込まれているのが分かりますよね。

新国立競技場の今の配置でそれやったら、超ヤバイんですけど。
なぜなら、すぐ近くに地下鉄大江戸線が通っているからなんです。」




  地下ホームがちょうど地下30mくらいだから、
斜めにアンカーするのはかなり危険だと思いますしそもそも地盤が、データ見る限りシルトから細砂とかだからまだ「ういろう」状態だと思うんですよね。

このアーチのライズとスパンと敷地断面を模式化してみるとこんな感じです。」

「ドンピシャで駅に当ててんじゃないでしょうか」!!


アンカーが駅にぶつかって打てそうになく、代わりの策も提示されていない。
どうなるのだろうか、この計画。
思うに、残るただ一つの手段は、費用の採算性を度外視したように、安全性も度外視して無理やり建設することだけではないかと…。

基礎工事がどのように行われたかということは、建設に携わった人々以外には分からない。地盤の性質がどうあろうとも、駅の位置がどうであろうと、安全性を満たすための十分な土台が作れず、まるで手抜き工事のような、危険な迂回策が仮に取られたとしても、その情報が建設に関わった人々以外に伝えられないならば、一般人には何も分からない。地上に立派な建物が立ってさえいれば、「きっと安全だろう」ということで、おとなしく中へ入って行くだろう。

 だが 、「安心、安全」と政府の折り紙つきだった建造物が、どんなに信用ならない脆いものであったかは、すでに歴史の教訓により学んだはず…。

安保法制や、こうした無意味で危険な箱物建設計画を含めて、もしも国家があらゆる合理的な反対意見やリスクを一切無視して、無謀で危険なプロジェクトを一方的に推し進めるならば、我々に残るただ一つの選択肢は、自分の個人的な選択によって、それに関わらない道を選び、身を守ることだけであろう。すなわち、夜道と同じで、危険なプロジェクトからは遠ざかり、一目散に逃げること、それに近づかないこと、それに関わって巻き込まれる道を断固拒否すること。

すなわち、

エクソダス あるのみだと思うのです。
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